矢車草

まていに

矢車草を見ると、表現のしようのない胸がキュンとする不思議な気持ちになります。

なんだろう、この気持ち・・・

それを初めて自覚したのは、小学生の頃でした。

民家の軒先にあった矢車草を見た時、「わっ、何?この気持ち!」と、身体が固まるほど、胸がときめきました。

それからというもの、その時の不思議な感覚を味わいたくて、矢車草を見つけては、「きた!この感じ!!」と心で叫びながら、不思議な感覚を楽しんでいます。

他の花だって、奇麗だし大好きです。

でも、矢車草を見た時の身体の奥で感じる感覚はありません。

 

姉に聞きました。

私が生まれた時、当時住んでいた家の庭は一面に矢車草が咲いていたそうです。

そのせい?

いや、私は赤ちゃんだったから、全く覚えていなし、影響しているとは考えずづらいです。


もしかして、大好きなクリスマスツリーに飾る電飾に似ているから、子供の時、ときめいたのかもしれません。

 

この不思議なときめきに似た感覚は、時とともに薄れてきています。

矢車草を見慣れてしまうと、なくなってしまいそうです。

まだ、かすかに残る小学生当時の胸のときめきがなくなってしまうのは避けたい・・・。

なので、矢車草は大好きですが、買ったり育てたりせず、「見つける花」にしています。