エイプリールフールのきょう、読んだ本は「うわさとデマ」ニコラス・ディフォンツォ著(講談社)
タイトルが、きょう読むには直球すぎ!
読んでみたところ、過去に実際にあったデマから、人はなぜ信じてしまうのかなどが書かれていて、大変、興味深い本でした。
著書では3種類の噂について述べていました。
①願望の噂
②恐怖の噂
③くさびを打ち込む噂
①の「願望の噂」は、例えば「大雪であすは学校が休みなんだって」という期待が結晶したもの。
③の「くさびを打ち込む噂」は、憎しみから、対立する相手集団の権威を傷つけて分裂を狙う、アメリカ大統領選挙で流れる悪質な噂です。
新型コロナウイルスにまつわる噂は、②の「恐怖の噂」に該当します。
ただ耳にしたという理由だけで何でも信じるな。
人々が話、噂をしているという理由だけでは信じるな…
観察し、分析したあと、それが道理にかない、すべての物に善く、利益となるならば、それを信じ、それにしたがって生きよ。
ゴータマ・シッダールタ
「うわさとデマ」より
高校生の頃に触れたゲーテの言葉があります。
なぜだか、今になっても忘れられず頭の片隅に残っています。
私は見た。しかし私は信じない。
ゲーテ
ゲーテが知人とお城の庭園内を散策している時に、共に配偶者がいる男女がキスするところを目撃した時に言った言葉です。
スパッと言い切るかっこよさを、私は高校生の頃に感じたんだと思います。
噂やデマに惑わされないよう、また噂やデマを広める側にならないように、エイプリールフールに気を引き締めました。
話しは少し都市伝説になりますが・・・子供の頃「タンポポの綿毛が耳に入ると、耳が聞こえなくなる」というのを信じて、綿毛が飛んでくると耳を押さえていたなあ。