「取り越し苦労は有害」
これは「身体の言い分」(毎日文庫)の中で内田樹氏が述べていることです。
内田樹氏の師匠にあたる中村天風氏は、「七戒」の中で、取り越し苦労を戒めていたそうです。
「七戒」とは・・・
①怒るな ②恐れるな ③悲しむな ④憎むな ⑤妬むな
⑥悪口を言うな(言われても言い返すなI
⑦取り越し苦労をするな
中村天風氏の「七戒」 (身体の言い分より)
「取り越し苦労」が、いけないこととして、怒りや嫉妬と同等レベルで登場することに驚きました。
そこまでいけないことかとは思いませんでした。
内田樹氏によると、取り越し苦労は、「ネガティブなファクターだけを拾い出していく」ことで、かなり危険だというのです。
あがり症の人は、取り越し苦労の思考癖があります。
「間違えたらどうしよう」「声が震えたらどうしよう」
ネガティブなファクターだけを拾い集める癖です。
確かに、「取り越し苦労」は有害。
そんなことを考えている暇があれば、今を大切にしよう。
ドーンと勇気をもって前に進もう!
と、自分に言い聞かせて・・・