トイレの話ですみません

まていに

最大震度6強を観測した県北部地震から、きょうで丸9年が過ぎました。

あの日の夜、長野市でも大きな揺れ。

あわてて局にかけつけました。

報道部は、既に東日本大震災の応援で出発したクルーもいたことから、栄村に取材に出られる記者も限られ、私も行くことに。

全国へ向けて、壊れた橋から中継でリポートをしました。

その日の取材活動で困ったのは・・・トイレ。

住民の邪魔をしてははいけないので、ドライバーさんに頼んで、隣の飯山市まで行ってもらったっけ・・・。

 

日が暮れて、凍てつく栄村の夜空には月がくっきりと浮かんでいました。

一緒に行ったカメラマンが、村役場の外で、月を撮影しようと、三脚を据えようとしたのですが、急に三脚ごとスタスタと歩いて行ってしまいました。

「どうしたの?」と聞くと、「近くにさあ、仮設トイレがあったから」と。

見ると、近くに仮設トイレがあり、避難してきた村民が列をつくっていました。

女性がトイレに並ぶのを見られるのは、いやだろう、と察したのです。

レディーの気持ちを察するとは、ジェントルマン!と、嬉しく思いました。

いくら、夜空にレンズを向けるとしてもね。

 

さて、世の中の常識は変わるものです。

アメリカでは、LGBTの方への配慮が進み、トイレは男女一緒というのが出現しているそうです。

男性と女性が一緒に列をつくっているそうです。

 

トイレの話になってしまい、すみません。

画像は、お口直しに・・・

散歩の途中に広がる麦畑は、青々としていました。