カセットテープの音訳

音訳

音訳ボランティアグループ「やまびこ会」へ、音声のお便りが届きました。

視覚障害者の利用者さんからでした。

高齢の男性の声で、以下の内容が吹き込まれていました。

・ご自身がカセットテープの音訳愛好家であること

・コロナ渦で、やまびこ会の他にも、他の団体から届くカセットテープの音訳もストップしてしまい寂しい毎日

・コロナ渦で、カラオケに出かけられず残念

・仲間が入院した報告

こんな内容が、弱々しいお声で語られていました。

 

やまびこ会は、毎月2回発行の音声のお便りを休止しています。

そして、カラオケの画面に映し出される歌詞を、音訳してさしあげるボランティアも休止しています。

音訳ソフトを使った録音は、メンバーの自宅などでパソコンがあればできるのですが、カセットテープへの録音は、カセットデッキがあるボランティアセンターで行っています。

きょうは、カセットテープへの6分あまりの音訳をしました。

この録音だけは、一人でできることと、時間が短いために、中止せず、感染予防策をとった上で継続しています。

静かなボランティアセンターの一角。

一人で部屋に籠り録音。

その日の気分で、録音の音が良かったり悪かったりの、年季の入ったデッキ。

きょうは、ごきげん良く動いてくれてほっとしました。

 

こうしたカセットテープ愛好家の利用者さんがいらっしゃる限り、やまびこ会はカセットテープを続けます。

利用者さんのお声をカセットテープでお聴きし、音訳が元気の源になっていたことを知り、心を引き締めて頑張ろうと思いました。