丹田+誰かのため

呼吸

人間は、いざという時、理解を超えた力を発揮することがあるようです。

その力は、「誰かのため」の力。

 

私が小学生の頃、そうしたエピソードを全校で聴いた時、感動して泣いてしまいました。

人の話を聴いて泣くのは初めてだったので、どうしよう・・・、と動揺してしまいました。

そう思ったら、周りからもすすり泣きが聞こえてきて、ほっとしたのを覚えています。

その話とは、子供が大きな石の下敷きになってしまった事件のお話し。

大人の男の人が何人もで石をどかそうとしてもビクともしない。

見かねた母親が、最後、一人で大きな声をかけて「うー」と力を入れたら、石が動いたという話でした。

話の前後や、誰がお話ししてくださったのかは覚えていないのですが、母親の愛情の深さにに感動したことだけは覚えています。

 

きょう、山岡鉄舟の話をしました。

丹田の大切さを説明するためです。

山岡鉄舟が、徳川慶喜の使者として西郷隆盛に面会に行った時の話もしました。

敵の警備の中を、山岡鉄舟はひるむことなく歩いていったそうです。

本来なら敵ですから、殺されても当然です。

「先生、どうして殺されなかったんですか?」と学生が聞いてきました。

私が読んだ大森曹玄氏の「山岡鉄舟」によると、すごい気合だったようです。

肝の据わった「丹田の人」

その「丹田の力」に、将軍慶喜のため、ひいては日本の未来のため、という「誰かのため」という力が加わると、とてつもない力を発揮するものだと思いました。

(西郷隆盛と山岡鉄舟の会談は、敵・味方を超えた人間同士の共鳴が、すごくかっこいいです)

 

それはともかく、私の授業では丹田を意識した腹式呼吸を練習しています。

きょうのイメージは、山岡鉄舟の「晴れてよし 曇りてもよし 富士の山・・・」にちなんで富士山。

腹式呼吸をしている学生の姿が富士山のように、どっしりと大きく見えました。