損得で考えると損

まていに

飯山市を通って新潟県上越市まで。

日本画の題材を探して。

道中、空き家となり荒れ果てた家が、以前に増して増えたように見えました。

記者時代に何度も通った思い出の道でもあります。

時の流れが速いことを感じながら、記者時代の自分を思い出していました。

私が記者として報道部に配属されたのは、残業代が支給されない役職に就いた時からでした。

事件事故、早番などで、報道部は残業が多い部署です。

同じ役職の同僚と比べると、勤務時間は長いのに、給料は同じです。その状態は10年以上。

時に、「損してる」と思ってしまうこともありました。


今、自信をもって言えます。何の損もしていなかったと。

人生においては、すばらしいものを与えていただいた時間でした。

この道を通って、取材させていただいた方々から、生き様を教えてもらいました。

記者時代に学ばせていただいたことが、今の私の宝物となっています。

損得はお金のことに過ぎません。

働くことはお金を稼ぐことだけではないということを、今になって実感しています。

ぼーっとしていると、“荒れ果てた空き家”みたいな人間になってしまう!

「人生は“ありがとう”を集める旅路」(佐藤芳直さんのお言葉)

旅路を一歩一歩、てくてくと。