身を美しく「躾」

伝える

世界的デザイナーのヨウジ・ヤマモト氏が、「躾(しつけ)は身が美しいと書く」とおっしゃっていました。

しつけ糸を手にした弟子たちに対しての言葉です。

 

「躾」ってそうだったのか!と、ヨウジ・ヤマモト氏の言葉に感動してしまいました。

 

背筋を伸ばした美しい姿勢を、躾で教えてきた日本。

年配の方からは、「昔は、背中に定規を入れられた」などということを聞きます。

 

私が、取材で伺ったある小学校のクラス。

授業中、机を手でつかんで背もたれに体重を預け、椅子をぎったんばっこんさせて、授業を受けている児童がいました。

転んじゃうのでは、と私はハラハラして見ていました。

それでも、先生は注意することはありませんでした。

「私の時代だったら、絶対に注意されてるよ~」と、心の中でつぶやきながら見ていました。

 

来年度から、小中学校でアクティブラーニングが導入されるそうです。

美しい姿勢を保つ時間が、これによって少なくなります。

「姿勢を正す躾をいつやるのか」と、危惧する教育の専門家のお話しをお聞きして、共感してしまいました。

今後、ますます、背筋を伸ばして、深い呼吸をする時間を、意識的に取り入れる必要が高まると感じてしまいました。