きょうの授業は、ロダンの考える人から始まりました。
「職業にあわせた操体法」 金井聖徳 著(農文協)を参考にしています。
大学の教育原理の教授が、参考文献の一覧として渡してくれたプリントにあった本です。
(今になり、その一枚のプリントが宝物になるとは!)
その本にはこうあります。
ここに、私たちの日常の暮らしに対する重要なヒントがあります。たとえば、「考える人」があごを出してほおづえをついていたらどうですか。バテたかっこうですね。とても深遠なことを考えているとは見えない。気持ちが身体にあらわれる。だから、気持ち(精神)の持ち方が大切です。精神が曲がっていれば身体も曲がる。すると身体に歪みが生ずる。歪みがひどくなると病気になるのです。
金井氏は、気持ちの持ち方からアプローチしていましたが、私は姿勢からアプローチしました。
人の心は気まぐれです。
不機嫌だったり、怒ったりもします。
だからこそ、気まぐれな気持ちを安定させるためにも、姿勢を正すことが大切だと伝えました。
姿勢を正すと、精神も正すことができると。
ロダンの考える人があごを出す、つまり、たった5センチ足らずのあごの違いで大きく変わってしまいます。
5センチくらいはすぐダラけてしまいます。
だから、普段から良い姿勢を心掛けることが大切だと思います。
「姿勢が大切」、と伝えながらも、長年しみついた姿勢はすぐには治りません。
少しずつ、毎回毎回、切り口を変えながら、姿勢の大切さを伝えたいと思います。