「ひ」と「し」

言葉

母が、水を撒くために柄杓(ひしゃく)を買おうと、ホームセンターへ行ったときのことです。

店員さんに母は、「しゃーくありますか?」って尋ねちゃいました。

傍にいた私は、『お母さん、それ、うち近辺の極限られた場所の言い方だから通じないよ!』ってハラハラしていたら、その店員さん「柄杓ですね」って、すぐに案内してくれていました。

(おお、通じた!)

 

きょう、授業で、佐久地方や松本地方の人は「ひ」を「し」と発音しちゃうっていう話をしました。

「朝日」は「あさし」になっちゃう人が、年配の人に多いです。

となると・・・

ひしゃく → ししゃく → しゃーく

こうなって「しゃーく」って方言が生まれたのかしら?

 

そして、「し」が「ひ」になることもあります。

佐久地方の複数の学生に聞いたら「布団をひく」が大多数でした。

「布団を敷く(しく)」という言い方を知って、どよめきがありました。

 

今も母は、「しゃーく」は全国に通じる言葉と疑わず、「しゃーく持ってきてちょうだい」と言っています。

体調を崩しやすいジメジメした日が続いています。

風邪かないようにね!