選挙公報音訳版はない?

音訳

来月、長野市議会議員の選挙が行われます。

選挙が告示されると、選挙公報が配られます。

私はこれまで、視覚障がい者など読むことが困難な人のために、当然、音訳された選挙公報が、あるものだと思っていました。

ところが、「当然」ではなかったのです。

音訳ボランティアに携わって、初めて知りました。

公職選挙法169条に、選挙管理委員会は掲載文またはその写しを原文のまま掲載しなければならない、とあるために、選挙管理委員会が音訳や点訳をすることができないのだそうです。

そのために、やむなく、ボランティア団体が音訳したものを、「選挙公報」ではなく「選挙のお知らせ」として、ボランティア団体が発送するのだそうです。

以前も、市長選挙の時、やまびこ会で発送するのをお手伝いしました。

テープにきちんと録音・ダビングされているのかを確認するのに、メンバー総出でやりました。

確認作業、発送作業など、慎重にやらなければならず、とても大変です。

来月の市議会議員選挙の公報(お知らせ)も、やまびこ会がやると、きょう報告を受けました。

法律がそうなっているので仕方がないのでしょうが、選挙公報なのに、回りくどい方法しかとれないのが、残念です。

障がいがある、ない、に関わらず、同等に行政のサービス、(いや、選挙公報はサービスでもない当然のこと)は受けられるようにしなければいけません。

音訳ボランティアをやらせていただくまで、知らなかったことだらけです。