静と動・・・この所作は、心を込めないとできないもののようです。
きょう観たテレビ番組で、料理人さんが、「静止する瞬間を大切にして料理を作っている」とおっしゃっていました。
器にスープを注ぐ動作にも、瞬間、静止して心を込める・・・。
ヴァイオリンだって、移弦の時は、ものすごく短い時間でもピタっと止まる瞬間があります。
その「静」の瞬間がなければ、弓は弧を描くようになってしまい、汚い音になってしまいます。
授業の始めと終わりの挨拶にも、「静」と「動」のメリハリを取り入れています。
さて、そう言う私はというと・・・きょう一日、「静」と「動」のメリハリのある所作がどれだけできたでしょうか?
ガサガサと落ち着きなく動き回ってしまいました。
その証拠に、駅の待合室に、靴を入れたバッグを置き忘れたまま、電車に乗ってしまいました。
(私は、歩きやすい運動靴で通勤し、職場で履くハイヒールはバッグに入れて持ち運んでいます)
夕方には無事、私の元へ返ってきたのですが・・・。
家に着いてから「置いて行っちゃってごめんね」とつぶやきながら、靴を下駄箱にしまいました。
そしたら、その靴が、とても愛おしく思えてしまいました。
ちなみに、上田駅に着いてから、商店街の靴店に飛び込み、きょう学校で履く靴を買いました。
お店の方が、私に合う靴を選んでくださいました。
昔からやっているその靴店の方は、商品知識も豊富で、その道のプロ!
流石だなあと、感心してしまいました。