私が所属するボランティアグループ「やまびこ会」で講習会がありました。
講師は、磯野正典先生です。
写真に写っているのは、やまびこ会の会長と磯野先生です。
磯野先生は、元アナウンサーで、現在は大学教授、全国の音訳ボランティアたちの指導的立場にいらっしゃる方です。
発声練習のやり方や、自然な読みについて教えていただきました。
磯野先生の音訳との出会いは、若い頃、視覚障がい者へ音訳テープを配る手伝いをしたことが始まりだそうです。
配達先の視覚障がい者の方から「目の前にある新聞は、磯野くんにとっては新聞だろうけど、私にとっては紙でしかないんだよ」というお話しを聞いたのが、磯野先生が音訳を始めたきっかけだったそうです。
音訳ボランティアも、高齢化で先細り。
磯野先生は、音訳者を増やしていくためには、若い世代への「種まき」が必要だとおっしゃっていました。
子供の頃に、声を出して読むことが好きになるきっかけを、つくることが大切だと。
そう言われると、音訳仲間は、皆、声を出して読むことに興味を持つ何かしらのきっかけがあった人が大多数です。
IT技術の進歩で、音訳の主流は合成音声になってきています。
それでも、図表の読み上げは機械ではできません。
音訳ボランティアは、今後、どうあるべきかを考えつつも、今は、今この時、求めている方へ、心を込めて音訳するのが私ができることです。
種まきをすることも、ボランティアに求められている・・・
新たな役割を問われたようでした。

そのあと、車を走らせていると、長野市松代の山でスギ花粉が大量に発生!山火事かと思うほどでした。