しっかりと地に足をつけて立つ。
これを指導していますが、どうしても、片足に体重が寄ってしまったりする学生がいます。
椅子に座って発声練習をする時も、無意識のうちに足が地面から離れてしまって猫背になってしまったり。
姿勢は大切なもので、そうした姿勢は、自分では無意識のうちに、逃げグセがついてしまったり、引っ込み思案になってしまうものです。
そこで、こんな呼びかけをしてみました。
「足の裏で息を吐いてみよう!ジェット噴射で真っ直ぐ空に行くように。」って。
やってみたら、効果がありました。
意識がきちんと大地を踏みしめる足に向いたからでしょうか。
このヒントになったのは、能楽師の安田登さんの著書『能に学ぶ「和」の呼吸法』です。(その中の「かかと呼吸」という呼吸法です)
分かりやすい言葉を使うのは、私のヴァイオリンの先生の伝え方もすごく勉強にさせていただいています。
あの手この手で、イメージを伝えてくれています。
ある時には、「ヴァイオリンの中から可愛い顔が飛び出てくる感じ」なんて楽しいイメージも伝えてくれました。
分かりやすい言葉で伝えると、すぐ効果が出るので、こちらも楽しいです。
どんなイメージで伝えようか、って思って過ごすのは楽しいので、オススメです。
それにしても、「かかとで息を吐いて!」って言った時の学生の「ええ??」っていう顔、可愛かったです(笑)