喉の力を抜いて

音訳

冷房の風が吹くと、私は咳込んでしまうことがよくあります。

その後に、話すと、ガラガラ声になってしまいます。

「エヘン、ウン!」と何度かやったりしても、イガイガがなくならない。

そうした時、マイクの前で、のどの力を抜くことに意識を集中させて、のどを開くようにすると、ガラガラがなくなんです。

そうして発した声は、マイクによく乗る声です。

「怪我の功名」といった感じです。

 

きょうも一日中、マイクの前で音訳をやっていました。

音訳者が疲れてしまえば、お聞きになる方はもっと疲れてしまいます。

長時間、聞いていても疲れない発声が、特に音訳の世界では求められます。

頑張りすぎて、力んでしまってはダメ。

喉の力を抜くことは大切です。

 

最近、こんなことを聞きました。

「聴く方がボランティアしてるような読みがある」

つまり、『せっかく音訳してくださったのだから、聞きづらくても我慢して聴こう』と。

善意で音訳してくれる音訳者に対して、「聴きづらかったよ」とは言いづらいそうです。

それでは、いけません。

読むことが困難な方が、内容に没頭できるような読みを目指して「力を抜いて」頑張ります!