ゴールデンウィーク、レストランで見かけた家族。
お父さん、お母さん、子供2人の4人のテーブル。
お母さんとお父さんはスマホに夢中。子供は手にした本に夢中。
食べ終わって、笑顔で食卓を後にする姿は、いたって自然です。
小学校の先生をしている同級生が、こんなことを言っていました。
「子供とは長い時間一緒にいる、と胸を張って言うお母さんが、実は、子供の横に座ってスマホをいじっていて、時間だけは長く一緒にいても、子供に向き合っていないケースがある。」というのです。
きょうまで我が家を訪れていた義兄は、学校の先生です。
人の目を見て話せない子供が最近、増えているというのです。
人の目を見ると怖いという子供が増えている。
義兄は、その原因は、目を見て話さなくても、家族の会話が成り立ってしまっているからではないか、と言うのです。
親も子供も、スマホに目を落としたまま、
「今日、学校どうだった?」「うん、いつもと変わんない」
話しかけたり、返事をしたり。
その家庭では、目を見ない会話が常態化しているのでは、というのです。
それで、学校で急に目を見て話しなさい、と言われても、怖くなっちゃうだろうと、義兄は言っていました。
そう言われて、レストランで見かけた家族を思い出すと、「さあ、行こうか」と、目を見ないで言葉が交わされていたような気がします。
「目の所に口があるようなイメージで相手に声を投げかけましょう!」と、授業で伝えていることも、まんざら、無駄ではないのかもしれないと思いを新たにしました。