鴻上尚史さんの著書「発声と身体のレッスン」を読んでいます。
さて、その冒頭、「正しい発声とは何ですか?」と問いかけられました。
私の自己表現の授業でも、発声を練習しています。
じゃ、正しい発声とは何か?
大前提をしっかり考えていなかった自分に気づかされました。
その問いに対して、少しドキドキしながら、私なりの答えを出してみました。
「丹田から声を出すこと。丹田は生命力の中心だから、正しい発声=生きる力なのではないか・・・」
これが、私なりの、きょう出した答えです。
鴻上さんは、何を「正しい発声」と考えているのかを考え続けることが重要だとして、ワークショップでは、5分から10分近く、考えてもらうそうです。
考え続けることで、自分の「こえ」を自覚し、自分の「こえ」と出会う。自分なりの結論を出そうとすることが、重要な「発声」のレッスンであると、鴻上さんは述べています。
それを読んで、少し安堵したというか、自分なりの結論を出そうとして考えていた私に出会えて、嬉しくも思いました。
検索サイトなどで、すぐ答えを求めたがる私が、きょうは、「自分で一生懸命考える」というプロセスを踏めたことが嬉しく思いました。
鴻上さんは、「正しい発声」について、このように言っています。
さて、僕の考える「正しい発声」とは、「あなたの感情やイメージがちゃんと表現できる声を手に入れること」です。
「通る声」「響く声」ばかりが、感情を表現できるわけではありません。
「伝わる声」
まさに、これですね!
これからも「正しい発声とは何か?」の命題を、私なりに考え続けていこうと、気持ちがキリリとしました。