声かけの勇気

あがり症

あがり症を克服するためには、何よりも、積極的な思考クセをつけることが大切です。

「できない」「やだな」「あがっちゃう」「失敗したらどうしよう」

これらは消極的なクセ。

こうした言葉を言い続けると本当に話すのが苦手になってしまいます。

「積極的に」と言われても、どうしていいのかわからないと思います。

まずは、自分から挨拶をすることで行動を変えていこう!とお伝えしています。

 

他人の目を見て話しをするのが苦手な学生が、コンビニのバイトで、お客さんの目を見て、きちんと挨拶をすることを毎回、心掛けていたそうです。

すると、相手の目を見るのが苦手ではなくなった、という話しを聞きました。

その学生は、ただ、「時給〇〇円」として働いていたわけではなく、修練の場として働いていたことを知り、感動してしまいました。

 

昨日、電車に乗っていたら、途中から白杖を持った男性が乗ってきました。そこでの私の「プチ勇気」を出した話しを、授業で学生にお話ししました。

目の不自由な方は、空席がわからず、立って乗っていることが多いという説明をすると、学生の目が真剣になってきました。

学生たちは、本当に優しいので、こうした話しはとても興味を持って聞いてくれます。

私が、少しの勇気を持って「ここの席空いてますよ」とお声かけをしたこと、男性が「ありがとう」と言って坐ったこと、降りるときに「ありがとう」と言って降りていった、という何気ない日常の話です。

私は、「ありがとう」と言って降りて行った白杖の男性が、なんて素晴らしいんだろうって、学生に話したんです。

だって、空いている席に座るのは当然で、お礼を言わなくたってんですから。

私はその「ありがとう」の一言で、プチ勇気を出して良かったと、幸せな気持ちにさせていただきました。

私のちっぽけな声かけの勇気に対して、白状の男性からエールをいただいたようにも思いました。

勇気を持って声かけや挨拶をすると、さらに勇気が湧いくる、良い巡りになるようですね。

日々の挨拶を心を込めてやっていこうと、改めて思いました。