最近、心の中でクスクスって笑っていること。
学生たちが使う「普通に」っていう言葉です。
例えばこんな感じ
学生「すみません。遅刻しました」
先生「どうしたんですか?具合でも悪かったんですか?」
学生「普通に遅刻です。」
この場合の「普通に」は、具合が悪かったとか、交通機関のトラブルとかではなくて、寝坊などで家を出るのが送れたという意味を含みます。
流行語というのでしょうか?
気にしていると、様々な場面で「普通に」に出会います。
先日も・・・
私「〇〇さんは、きょうお休み? どうしたの?」
学生「普通に休みです」
前後の会話の流れから、コロナに感染したとか、就職活動とかではなく、体調が悪くて休んでいるというという意味を含んでいることが汲み取れました。
そして、きょう、また新たな「普通に」に出会いました。
学習シートの感想です。
『普通に難しかった』
これは、さすがに読み取れませんでした💦
さて、日々、学校で先生方や学生さんたちと接する中で、嬉しいことがたくさんあります。
最近は、本を紹介していただいたことです。
N先生が、「菱川先生、この絵本、お好きかと思って・・・。」と言って、わざわざ持ってきて貸してくださった本。
「最初の質問」 詩:長田弘 絵:いせひでこ (講談社)
早く読みたい気持ちを押さえて、電車の中も我慢して、家に帰って、机の上もきれいにして、入浴も済ませてページを開きました。
美しい絵。
そして、美しい詩。
私が、前の職場を辞めた理由の一つ。
まさに、私が私に、この質問を投げかけたからです。
今日、あなたは空を見上げましたか。
空は遠かったですか、近かったですか。
最初の質問 冒頭部分
お借りした本が、あまりに美しく、手元に置いておきたかったので、早速、購入しました。
そして、学生から教えてもらった本
「黒ねこサンゴロウ」シリーズです。
その学生さんは、小学3年生の時にこの本に出合ったそうです。
私は、早速、図書館で借りてきて読みました。
登場するサンゴロウというネコはこんなことを少年に言います。
「宝って、なんなの?」
ぼくは、しつもんした。
(中略)
「・・・・宝さがしにたいせつなのは、中身じゃない、ロマンだ、って。」
「ロマン」!!!
この本では「いくじなし」という、今、自分が忘れかけていた言葉にも出会えました。
何事にも、挑戦するためには、「ロマン」を持って。
そして「いくじなし」はダメなんだ。
挑戦しよう!
紹介してくれた学生さんに、感想を伝えたら
「読んでくれてありがとうございます。僕が今まで出会った本で、一番心に残っている本なんです。」と爽やかな表情で伝えてくれました。
「素敵な本に出合ったんですね。また、いい本を紹介してくださいね。」とお願いしました。
本を紹介してくださったお二人のお気持ちが、この上なく嬉しかったです。
この嬉しさは、「普通に嬉しかった」じゃないです。
「心がじわーんと熱くなるくらい嬉しかった」です。