知人のお見舞いを買い求めに、母と松本市のなわて通りにある越中谷さんへ行きました。
越中谷さんは、松本市の老舗のフルーツショップです。
我が家は、新年の縁起物の甘栗は、いつも、父が自転車で越中屋さんに行って買い求める甘栗と決まっていました。
店先で、甘栗を煎る様子は、なわて通りの縁起物と並んで、年末の風物詩です。
松本市公式観光情報のHPによりますと・・・
明治時代、中町で商いはじめ、大正時代に現在のなわて通りに移転されたそうです。
昭和初期当時、まだバナナが高級果物だった頃、輸入した青いバナナを地下の倉庫に寝かせて、熟れるのを待ち高級フルーツとして販売していました。戦争が激しくなると、輸入品のバナナが手に入らなくなりしばらくは、野菜を売っていたそうです。
昭和30年代に入り、ようやくバナナの輸入が再開して県内広域でバナナを販売していたそうです。
明治時代から続いているとは、頭が下がります。
店内も、私が幼少の頃から変わりません。
商品知識に自信を感じさせる店員さんの、さりげないアドバイスが嬉しいです。
外の通りは、観光客が楽しそうに行き交っていますが、店内は、ひんやりとして、外の喧騒から離れて静かな時が流れていました。
私は、ちょっとレトロな感じがうれしくて、その場にいまいしたが、母は、いたって普通に買い物していて、母も含めて、ここの空間が一気に「昭和」に戻ったようでした。
明治、大正、昭和、平成、令和・・・
歴史を刻み続ける越中谷さん、ずっとずっと、これからも歴史を刻んでいってほしいと願っています。
そうそう、今の時期は、越中谷さん、店の看板娘のおばあちゃんが、フルーツをその場でミキサーにかけてくれるスムージーを売っていますよ!