Dr.北村の奇跡

まていに

きのうのブログで、お笑い芸人「こてつ」の北村智さんと、お父様でお医者様の北村邦夫先生の往復書簡の書籍について触れました。

その流れから、北村邦夫先生が毎日新聞に掲載したコラムで、私が感動してスクラップしてあったコラムがあるので、少しご紹介させていただきたいと思います。

 

それは、北村先生が医学部6年生の時の出来事です。

臨床実習先の大学病院に入院していた中学2年生のMちゃん。マイコプラズマ肺炎で容体が悪化し、ついに酸素ボックスでの生活が始まり、いつ何が起こってもおかしくない状態でした。

季節はクリスマスの時期。

「サンタクロースだ!」。何を血迷ったのか、大学の近くの幼稚園に飛び込んで、サンタクロースの服装を一式お借りしました。白いひげを真綿で作り、おなかには座布団を巻いて…。幸いにも母親譲りの僕の団子鼻はサンタクロース向きでした。

 心ある看護師の方々とともに、クリスマスソングを口ずさみながらMちゃんの部屋に向かいました。家族と医師の許可を得て、酸素ボックスの中に恐る恐る手を入れ、Mちゃんに向かって「メリークリスマス。クリスマスおめでとう」。答える声はありませんが、Mちゃんの目からうっすらと涙が落ちました。近くにいたお母さんや、僕のわがままに付き合ってくれた看護師さんたちの目からも……。

毎日新聞 Dr.北村が語る現代思春期(2019/12/23掲載)

それからMちゃんの容体は、みるみるよくなっていったそうです。

退院間近、Mちゃんは3学期の出席日数が足りなくて、中学2年生で留年することになってしまったと報告を受けます。

そこからが、また、北村先生のすごいところです。

「中学留年なんてあっていいのか?」(中略)

Mちゃんの中学校に駆け付け、校長先生に直談判。春休みに勉強をみてあげることを条件に、職員会議での決定が覆されました。僕の医者人生を大きく変えることになったサンタクロースが仕掛けた「奇跡」なのです。

毎日新聞 Dr.北村が語る現代思春期(2019/12/23掲載)

 

このコラムを読んでいて、サンタクロースの服装を借りに幼稚園に飛びこんだり、校長先生に直談判したりした北村先生のパワーに、こちらも元気づけられる思いでした。

息子である「こてつ」の北村智さんへとの往復書簡、「北村さんちのオトコの文通」も、こうしたお父様だからこその温かい言葉がふんだんに出てきます。

お父様のことばかり書いてしまっていますが、三男である「こてつ」の北村智さんは、いつも人を楽しくさせてくれるサンタクロースのような方です。

この本では、お笑いとは違った、家族や周りの人への思いやりが深い優しい部分がよく出ていて、「こてつ」ファンとして嬉しいです!