電話回線の復旧

まていに

叔父の家の固定電話の調子が悪くなってしまいました。

叔父は、NTTに電話したらしいのですが、自動音声の応対に、困り果ててしまいました。

叔父は耳が遠く、何度かやってみましたが、1日かかっても、うまく繋がらなかったといいます。

「ああ、俺は年でダメだあ~」という、叔父の落ち込みようを見かねた母が、私に助けを求めてきました。

私が変わりに電話してみました。

直接、話しをしたいという人のための番号があるはずと思いましたが、ありませんでした。

しかたなく、自動音声に言われるままに、希望の番号を押しながら、先へ進むと、最後に、名前を吹き込むといったステージが・・・

相手がいないのに、例えば「山田太郎!」と吹き込み、次のアナウンスがあるまでしばらく沈黙を守るといったステージです。

相手がいないのに、声を一人で発する違和感。

これは、耳の遠くなった叔父には難しいなあと感じました。

 

結果としては、電話回線の異常がわかり、早速、直してもらいました。

電話回線の異常で、電話できないのに、電話しか対応窓口がないのが不思議です。

叔父も私も携帯電話があったから、電話できたのですが、携帯電話がない人はどうするのでしょうか?

ダイヤル回線の人はどうするのかなあ?

きっと、何かあるはずでしょうが・・・

 

同じ日、実家で使っていたストーブの調子が悪くなってしまいました。

以前は、購入した老舗百貨店がメンテナンス窓口としてやってくれましたが、同じ百貨店に電話したところ、「現在は扱っていないので、ホームセンターに聞いてみてください」となってしまいました。

近所のホームセンターに問い合わせても、扱っていないとのこと。

親は、仕方なくメーカーのフリーダイヤルに電話しましたが、「電話が混みあっているため、そのままお待ちいただくか、のちほどお掛けなおしください」のアナウンス。

そのまま待つのも、これまた耳の遠い親は、電話のスピーカー機能で待つこともできず、受話器をしっかり耳につけながら、一日中、電話していたそうです。

それでも繋がらず、あきらめてしまいました。

インターネットから、問い合わせできるそうですが、親はできません。

 

立て続けに、高齢者には厳しい現実が突き付けられてしまった一日となりました。

人と人との温かいやりとりが、すっかり姿を消してしまったことが、寂しくもありました。

 

ちなみに、ストーブは、修理が得意な叔父がやってくれました。

その日の夕方に、姉がAmazonで替え芯を購入してくれて、翌日には叔父に手渡して、メンテナンス完了!

叔父は、自慢の修理の腕前によって自信を取り戻してくれましたし、ネット社会の恩恵をしっかり受けて、ストーブがすぐ直りました。