リーダーシップについて

伝える

リーダーシップがある人は、素敵です。

組織でプロジェクトを遂行する場合、リーダー的存在がいた方が上手く回ると思われがちですが、これが、必ずしもそうではない。

こんなことが言われていますが、私の自己表現の授業でも、何となく感じることがあります。

それは、以下の内容のグループワークをした時に感じたことです。

 

10人~15人くらいで1グループを作ります。

絵が描かれた紙を、一人2~3枚ずつ裏返して配ります。

グループ全員の絵を並べると、物語としてつながるというものです。

手持ちの絵は、自分しか見ることができず、相手に見せてはいけません。

絵を机に並べる時も、伏せて並べていきます。

どんな絵か、言葉だけで説明なければいけません。

ジェスチャーは使えません。

 

このワークを、3~4年前からやっているのですが、この完成のスピードとリーダーの存在の相関関係が、大変興味深いのです。

リーダーがいるグループの方が、完成が遅い。

リーダーがいないグループの方が、完成が早い。

 

リーダーがいるグループでよく見られる状況

①自分の手持ちの絵を机に置いてしまうと、「あとヨロシク」という雰囲気が出てしまう。

②自分の絵を説明するだけで、置く場所の判断をリーダーに任せてしまう。

③リーダーの声かけによって、一人ずつの発言が求められるので時間がかかる。

④一見、皆で考えているふうに全員で輪になっているが、多くの学生の思考が停止している

リーダーがいないグループは、近くの人と話ながら、繋がる絵を探して自分から歩み寄っていきます。

小さな繋がりを作りながら、次第に全体を繋いでいきます。

全員が、同じくらい発言しています。

 

並び終えて、絵を表にして、物語として並べられたかの答え合わせ。

並んだ絵が物語として繋がっているのを見て、拍手と共に歓声があがります。

完成の時間を競うものではないので、遅くなろうが、早く完成しようが、達成感はあるようです。

このグループワークの目的は、言葉で説明する力を養うこと、相手の話を聴くこと(聴かなければいいタイミングで発言できないからです)です。

それ以上に、「発言する勇気を持てた」「発言できずにいる仲間に声を掛けられた」など、とても大切なことを学んでくれています。

 

「いい組織」ってなんだろう

そんな疑問から「最強チームをつくる方法」ダニエル・コイル著を読んでみました。

冒頭で、授業で感じたことと同様の事例が紹介されていてビックリです。

茹でていないスパゲティ20本と、セロテープ、糸

これを使って塔をつくり、マシュマロをてっぺんに置くというコンテスト。

何と、幼稚園児がつくった塔の方が、ビジネススクールの学生チームの塔よりも高かったというのです。

園児たちは、みんなで「こっち!違う、こっちだってば!」とみんなが意見を平等に言い合っていました。

ビジネススクールの学生は、「リーダーは誰だ」「他のメンバーの意見を批判しても大丈夫かな?」とぐるぐる考えながらだったそうです。

面白い本です。

ここに隠された最強チームの特徴を、様々な事例を元に書かれた本です。

最強チームの一員の鍵は、園児たちの行動に隠されていた!

今年度も、考察を深めながら、授業でも良いチームづくりの手助けになれればと思います!