言葉

夕方、西の空に細長い雲が茜色に輝いて浮かんでいました。

なんて美しいんでしょう!

私は雲を見るのが大好きです。

いつも考えます。

卑弥呼の時代から考えても、決して同じ形と色の雲はないんだなあって。

毎日毎日、雲が空に浮かんでいるのに。

そうして雲を眺めていても、どんどんと色と形が変わっていき、さっき見た雲はなくなっています。

こうして雲を眺めている時、けっこうな頻度で、私はある一節を頭の中でつぶやいています。

学校の国語で習った平家物語の一節。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を・・・」

「諸行無常の響き」とは、なんと素敵な表現

この一節、シャラノキの花が咲くと、母と一緒にそらんじることもあり、この上ない幸せを感じます。

美しい日本語は時を越えても、心地よい喜びと、情感を、私に届けてくれています。