「あめんぼ赤いな、ア、イ、ウ、エ、オ。浮藻に小蝦もおよいでる。」
これは北原白秋の「五十音」の最初の一節です。
アナウンサーの滑舌練習でも使われています。
胸を張って、元気よく、ハツラツと!
言葉を間違えても大丈夫!
こう呼びかけて、学生たち一人ずつ前に出てきてもらってこの一節を発表してもらったところ・・・
とってもハツラツと前に立った学生が、「浮き輪が小エビに浮いている!」と。
クラス中が笑いに包まれました。
堂々と言い切った学生も、とっても満足した表情で席に戻っていきました。
しばらくクラスの笑いが止まらない……
がっちりと体を鍛えている硬派の学生が多いクラス
そんなクラスで、涙を流して笑う学生もいたので、何か他におかしなことがあったのかと思って聞いてみたら、「だって先生!浮き輪にって・・・」、どうやら本当に、その言葉自体が面白かったらしいです。
その学生の素晴らしい発表のおかげで、みんな堂々と前に立って発表していました。
同じ日の別のクラス。
滑舌はリズム!どんどん速くなっていかないように、私の手拍子でリズムを作って練習しました。
振り返ると、数人がリズムに合わせて体を左右上下に揺らしていました。
まわりの女子学生たちもクスクス笑って楽しそうにしていました。
学校は、私の授業のために窓に囲まれた大きな教室を使わせてくだり、消毒用アルコールも手配してくださいました。
座学だけでは厳しかったところです。
本当に助かりました。
声を出すことは、全身が反応しないとなりません。
喉だけで声を出そうとしても、相手に届きません。
声を出す機会が減っているコロナの時代。
教室の空気が、身体の柔らかさを助けてくれています。
クラスみんなが仲間、頑張ろう!
久しぶりの青空、きれい・・・
深呼吸しました