小さな積み上げの効果

まていに

学生たちは文書処理(ワープロ)の検定試験に臨みました。

私は後期、学生たちにタイピングを指導しました。

ちなみに、私は文書処理能力ワープロ1級を取得していますので、指導させていただいています。

3級は10分間に300文字です。

高校を卒業したばかりの学生たちは、パソコンに触れる機会も少なかったため、タイピングは苦労しました。

その中に、どうしても270文字までしか打てない学生がいました。30文字も不足しています。

つまり、全体の10分の1もの不足です。

学生にとって、合格は遠い目標のように思えていたようです。

次の日も、文字数は増えません。

 

私は考えました。

正確にタイピングできた文字が290文字以上で合格です。

となると、10分で20文字増やせばぎりぎり合格できる!

つまり・・・・

1分でわずか2文字です。

それを学生に伝えました。1分で2文字を増やすことは、まばたきのくらいの時間です。

絶対にできるはずです。

すると、次の日、驚くべきことが起こりました。

300文字の入力ができたのです!!!!

 

更に、驚くべきことに、

きょうの合格発表。

その学生は満点で見事3級に合格しました。

 

タイピングは、習える時にしっかりと習うと、後々とても楽です。

私も、学生の頃、友人から習いました。

友人は厳しく教えてくれて、手元を見ていると、「見ないで!」と檄を飛ばしてくれました。

きちんと、指定された指で、指定されたキーを押す練習を繰り返すと、タッチタイピングができるようになります。

タイピングだけに集中して習える時期は、貴重です。

学生の頃、私にタイピングを教えてくれた友人に、今も常に感謝しています。

 

目標設定次第で、こんなにも前進するとは・・・

学生から教わりました。