「おはようございます。」
「よろしくお願いします。」
毎日、学校で交わされる挨拶です。
学生に話し方を指導する時、「2音目を高く言うように意識しましょう。」と伝えています。
おはようございます。
よろしくお願いします。
2音目を特にはっきりと元気よくと・・・。
もちろん、しゃくり上げは良くありません。
しゃくり上げとは、昔のバスガイドさんみたいなしゃべりです。
1音目、低く踏み切って2音目で高い音へふわ~んと飛ぶイメージの、“うねり”のあるしゃべりです。
「右手に見えますのは、東京タワーでございます。」をうねってしゃべると
「み・ぎてにみえますのは、と・うきょうタワーでございます」
しゃくり上げは、良くないのですが、若い学生はどうしても、平べったいしゃべりなので、あえて2音目を高く言いましょうと伝えています。
2音目が低いと、語尾をあげるか伸ばすかで調整することになってしまいます。
「おはようござい・まーす」みたいに・・・。
「2音目を元気よくはっきりと」と、指導をしていたら、10月10日の読売新聞の「先生の相談室」というコーナーに興味深い記事がありました。
元北九州市公立小教諭の菊池省三さんが「あいさつの習慣が定着しない」という先生からの相談に対して、以下のように答えていました。
菊池さんは、まず、「おはようございます」の意味を理解させることを提案していました。
①「おはようございます」を2つに分ける
☞「おはよう」と「ございます」
②「おはよう」を2つに分ける
☞「お」と「はよう」
「お」も「ございます」も丁寧な言葉。
これは、相手を二重に大切にしている言葉なのだと。
「はよう」がもともとの言葉だとわかります。
だから「は」の字をはっきり言うのが正しい。
このように考えたこともありませんでした。
とても興味深く新聞を読みました。
あすも、元気よく「おはようございます」と笑顔で挨拶をしようと思います。