大きな声が出せて、人の目を見ることができて、挨拶ができる。
こうしたことに困難を感じている人が、実に多いです。
簡単だ、と思われているだけに、「やる気さえ出せばできる」とも誤解されています。
気合いだけじゃ生徒はできるようになりません。
できない生徒が、「もっと大きな声で!」「目を見ろ!」「挨拶しろ!」と言われ続ければ、どれほどしんどいか。
自己表現を指導する中で、ようやく気付きました。
私自身はそれほど、大きな声を出すことや、人の目を見ることに困難を感じたことがなかったので、それができない人は、「できない」んじゃなくて「やらない」のではと思っていました。
しかし、気合だけの問題ではないことがわかってきました。
様々な環境で幼少期から10代を過ごした学生たち。
長年の習慣で、身体が硬く、呼吸も浅くなっているので、そこを治していかなければ難しい。
そして、行動するのは自分。
学生たちは、自ら行動に移して、苦手なことを克服してきています。
「行動を意識して、挨拶ができるようになった」といった学生の感想を聞くと、嬉しくなります。
たかだか「挨拶」くらい、と思われがちですが、他人に声を掛けることすらドキドキする人も多いのです。
気合論だけで、子どもを追い込まないで、自らのやる気を起こさせる学びの環境こそが大切だと思います。
上田情報ビジネス専門学校(ウエジョビ)は、学校全体がその環境を作り上げてきています。
「あいさつ、そうじ、素直」が、学生との約束。
知らない人からは「あいさつ」なんて今更?と言われることもあるでしょうが、それこそが、この時にこそやらなければならない、最も大切なことです。
“挨拶の質を上げる”、そうしたことも日々の学びとなっています。
あいさつしたくても、できない苦しさを感じている若者がいる。
社会に出る前に、苦手を克服した学生の感想を読ませていただきました。
ウエジョビでの学びの大切さを教えてもらいました。