90歳のスマホデビュー

まていに

90歳の叔母。

死の淵から奇跡の生還を果たし、先日、退院し、老人ホームに戻りました。

ラジオが大好きなんですが、残念ながら、その施設は電波状況が悪く、ラジオが受信できず、前から切なそうでした。

「ずっと病院にいたい」という叔母でしたので、何とかラジオを聴けるようにしてあげて、少しでも施設での寂しさを紛らわしてあげたい、そんな思いから、私が出した結論が・・・

「スマホのアプリでラジオを聴く」

これしかAMラジオを聴く方法は見つからず、スマホを購入しました。

90歳のスマホデビューです。

ベッドサイドに、「ラジオを聴く」「ラジオを切る」「電話をかける」方法を大きく図解で示したものを貼ってあげました。

初めてスマホを手にした叔母。

スマホのことは「ラジオ」と思っているらしい。

「電話もできるよ」と伝えても、「電話はしない」と。

90歳の高齢者にとって、スマホは難しいんだなあと感じた点が2点あります。

① 握力がないので、スマホをしっかりと握ってしまい、握った指先が画面に触れてしまう。

② 力加減がむずかしく、画面のタップができず、ムギューーーっと押してしまう。

 

夜寝るとき、ラジオを消さないと契約のデータ通信容量を食い尽くしてしまいます。

(Wi-Fiは、叔母の件もあり、施設の方でも導入の検討を始めてくださるそうです。Wi-Fiがあれば、つけっぱなしでもいいのですが・・・)

 

退院から3日過ぎたきょう、「叔母さん、どうしてるかなあ」と心配していたところ、私の電話に叔母からワン切りの電話が・・・。

恐らく誤操作だと思います。

とにかく、いじっているのだということがわかりました。

次、叔母に会う時には、叔母がスマホをサクサクといじっていたりして・・・。

そうだったらいいなあ。

ワン切りの電話に、叔母が頑張って生きていることを感じ、ちょっとホロっときました。