私が元あがり症で良かったと、こんなにも思うことはありません。
それは、あがり症の辛さを共有できるからです。
私が上田情報ビジネス専門学校(ウエジョビ)で「自己表現」の授業を進める中で、それを感じています。
世間一般と同じように、あがり症で悩む学生が多いです。(ほとんどです)
私は、学生たちと同じ18歳くらいの時には、あがり症を自覚することはありませんでした。
そういうシチュエーションに遭遇しなかっただけです。
でも、学生たちは、この若さで自覚しています。
若いうちに自覚できただけで「勝ち組」です。
あがり症をごまかしながら、大人になって苦しむ人。
無自覚のまま大人になって、あがり症を発症する人。
そにうした大人に比べると、学生たちは、若い今、乗り越えようとしているので、「勝ち組」です。
私はあがり症克服協会から、たくさんのことを教えていただきました。
協会が掲げる「世の中から、あがり症で苦しむ人をなくす」という、ぶれない気持ちは、私も一緒です。
一歩前へ進もうと、背筋を伸ばして、発声練習や腹式呼吸に懸命に取り組む学生たちの素直な姿に、「元アガリスト」の私は、きょうも、ジーンとしてしまいました。