「静と動」
これは、私の授業でけっこう意識するように伝えています。
スピーチをする時、この「静と動」があるのと、ないのと、では大きな違いになります。
例えば、「〇〇でした。」とスピーチの締めの言葉があったとします。
「静」の部分がないと、言い終わってすぐに動いてしまいます。
その場合、「でした。」のところが、フェードアウトするように弱くなってしまうのです。
言い終わった後の「静」の時間を意識するようにすると・・・
「でした。」を最後まできちんと言い切ることができます。
言い終わってピタッと止まる少しの間を意識するだけで、違います。
テレビの収録の場合、言い終わって「OK」が出るまで動きません。
編集の都合や、糊代の意味合いもあります。
私が新人アナウンサーだった頃は、コメントを言い終わってすぐに、「恥ずかしい!」と言わんばかりに動いてしまい、怒られたことが2・3回ありました。
きょうの授業でも、スピーチが終わるとすぐ自分の席に戻ろうとしてしまう学生が何人かいました。
アドバイスすると「あっ、そうか」と気づいてくれます。
最初の頃は、「ピタッ」を意識的に練習していきましょう。