イギリス出身の研究者、サミール・プリの「帝国の遺産 何が世界秩序をつくるのか」(東京堂出版 2021年2月初版発行)は、今の世界情勢を考える上で参考になる本でした。
「どうして、あの国はそうなの?」
こうした疑問を、脈々とその国に続く精神性を理解した上で、今の現状を読み解く本です。
著者は、主観を排除して書くことに傾注しただけあって、淡々と史実が述べられていました。
大東亜戦争については「違う」と言いたくなる箇所もありましたが、著者は、そうした認識の違いが、今の情勢を生み出していることでもあり、反論は、当然あることとして述べています。
①アメリカ ②イギリス ③EU ④ロシア ⑤中国 ⑥インド ⑦中東 ⑧アフリカ
この8つに分けて、紀元前から現在に至るまでの歴史がまとめられていました。
それにしても、世界はずっと戦ってばかり。
関連はないのですが、きょうの長野県防災のTwitterに『「AP(アルプス)フィールド」が破られました』ってありました。
黄砂のことです。
(エヴァンゲリオンをご覧になった方ならピンときましたね。)
黄砂がアルプスを越えて長野県にも飛んできて、きょうの長野市内はかすんでいました。
ATフィールドが必要ない世界を願うばかりです。